サイアミディン

音楽のストレスマネジメントとしての可能性

環境が変わり、新しい治療ができないかということで、

前々から興味のあった音楽療法の可能性について改めて勉強を始めてみております。

心地よい音楽を聞けば穏やかな気持ちになるというのは、多かれ少なかれ皆が経験していることではないかと思います。

なので単純に考えれば、音楽療法はストレスマネジメントとして使える可能性があるという事になります。

とはいえ、心地よい音と感じるかどうかについては個人差があり、実体験や経験、その人の感性などが複雑に影響してくるため、

これを聞けば皆が心地よく感じるという絶対的な音はないようです。

そんな中多くの人が心地よいと感じるとされる音のパターンがあり、これを「1/fゆらぎ」と呼びます。
以前紹介したこちらの本を読んで、この「1/fゆらぎ」について学んでみました。

あの人の声はなぜ魅力的なのか ~惹かれる声と声紋の科学~ (知りたい!サイエンス) 単行本(ソフトカバー) – 2011/10/21 鈴木 松美 (著)

そもそもゆらぎとは何かというと、「ある決まった周期で、振幅もしくは周波数が規則正しく変化する状態」と定義されます。

具体的には例えばギターを弾く際に例えば「ドの音」を出す時に、指をこすらせれば音が揺れて聞こえます。

この時の周期が一定で、規則的に音の変動が繰り返されている時に音が「ゆらいでいる」といいます。

一方、周波数は英訳のfrequencyの頭文字「f」で表され、1秒間に音波が何回振動するかという意味になります。単位はHz(ヘルツ)です。

例えば100Hzの音は1秒間に100個の音波が形成される音です。そしてこの場合、1秒を100で割ると音波1個分の時間の長さという意味になり、これを「周期」と呼びます。1/fというのは周波数の逆数でこの「周期」を意味します。

では規則的に振動する音は皆1/fゆらぎなのかと言われたらそうではありません。

1/fゆらぎというのは、「ゆらぎながらも音程が変化し規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和しているもの」をそう呼ぶそうです。

具体的には除夜の鐘や南部風鈴の音、波の音、小川のせせらぎ、ウグイスの鳴き声などに1/fゆらぎが含まれており、なぜだか人はそれを心地よいと感じることが多いということのようです。

そして1/fゆらぎの音楽を聞くと、脳波がリラックスした時に出るとされるα波が増加すると言われています。

心地よい音楽は気のせいではなく、確かに人のストレスを軽減させる方向に影響を与えているということがわかります。

また上手なビブラートがかかった歌声や演歌歌手のこぶしなども1/fゆらぎが含まれているそうで、

かの有名な昭和を代表する名演歌歌手、美空ひばりさんの歌声は音声解析すると非常に1/fゆらぎが特徴的なのだとか。

この話を、ストレスマネジメント不足で自律神経のオーバーヒート状態が、

自己制御できない人の治療に応用できないかと考えています。


たがしゅう
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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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