サイアミディン

適切な運動量を意識する

新しい職場は小規模かつ医師同士の連携体制がしっかりしているため、

勤務外の時間はよほどの事がない限り呼び出しがなく、割とフリーに近い感じで時間を使える環境があります。

私は重たかった腰を上げて、運動によるケトン代謝適応を志すため、

先日ようやく近所にあるスポーツジムの見学と体験に行って参りました。

新たに運動習慣を作る一番の目的は自分の健康維持のためですが、

それだけではなく、糖質制限実践者による主に無酸素運動の実態を身を持って体感することで、

有効性と安全性をより深く理解することになり、ひいてはその経験が患者さんのためにもなると思っています。
また自力ではなかなか運動しない自分に対して、

運動しないと金銭的に損をするという人為的な環境を作る事によって、習慣化しやすくするという目的もあります。

1年分まとめて年会費を払ってしまえば、行かなければ行かない程損をしますので、否が応でも気持ちは引き締まります。


そんな中、久しぶりにトレーニングマシンで筋トレをしたり、スタジオプログラムに参加したり、

なんか竹馬のようなウォーキングマシンで強めの有酸素運動をしてみたりしました。

今までの運動不足もたたって、2時間くらい行った所で疲れ果ててその日は終了する事にしました。

そして翌日、なかなかの筋肉痛が全身を襲いましたが、身体を動かすのが少し億劫になるけれども、仕事には支障をきたさない程度のものでした。

全体的な感想としては、有酸素運動は比較的楽に行えるのですが、

無酸素運動となればやはり話は別です。これは普段からやりなれていないとなかなかきついと思いました。

糖質制限をしていても無酸素運動を楽にこなすには繰り返しのトレーニングが必要だと感じました。

軌道に乗れば、断食後、スポーツジムに行った直後のケトン体測定なども行ってみたいと画策しております。


さて無酸素運動の意義というのを太古の人類にも思いを馳せて考えてみます。

筋トレというのは文明が作り出した肉体改造技術です。

今でこそ筋肉痛があればその後筋が修復され筋量が増すという理屈がわかりますが、

大昔の人類ははたして筋トレなどを行っていたのでしょうか。運動した後筋肉が痛くなれば休むのが普通です。

日常生活の中での自然な運動で自然に発生する筋肉痛に対して、痛みに応じて休み、痛みが引いたらまた動き筋力を増強させてきたという繰り返しだったのではないかと想像します。

どんな時に筋肉痛をきたす無酸素運動を行ったのかと言えば、獲物を追いかけたり、逆に追いかけられたりする時がパッと思いつきます。

そしてそうした行動を主に行ったのは女性よりも主に男性であったはずです。それ故男性は女性よりも筋肉量が多い身体のシステムを発達させてきたのではないかと思います。

ところが現代社会において獲物を追いかけたり、追いかけまわされたりする場面は、こどもの時はまだしも大人になってからはまあありません。

そうすると使わない筋肉は衰えるのが世の常です。従って人為的に運動する習慣を作らなければ、太古の人類に比べて運動量は明らかに劣るという事になってしまいます。

文明が食物連鎖の中での敵対する動物達をシャットアウトし、

安全・安心の社会作りに一役買ったのはいいですが、反面、ふぬけた人類を作り出してしまった側面はあるかもしれません。

ジムでの運動は、言ってみれば不自然な運動かもしれませんが、

その目指すところは、「現代人の運動量の適正化」と言うこともできると思います。

不自然でも適切な人為を加えることで、よりよい環境を作り出すことは可能だと私は考えます。


たがしゅう
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これからも頑張って下さい!

こんにちは。

夏井先生は、狩猟採集時代は食料確保は数時間の昆虫採集などだった。と書かれていました。これは現代の運動量では、どれくらいなのでしょうか?(ひと駅歩く位?)

トレーニングが余計な食欲を呼び起こす事にならないのか、少しリバウンドしてる(反省)私は考えてます。
私もジム通いしてますが、トレーニング後は、食欲が増して食べてしまいます。意志が弱い自分への言い訳かもですが。

たがしゅう先生、夏井先生のホームページに載りましたね!(嬉)
と同時にこれからは鹿児島市南部の湿潤治療と糖質制限を望まれる患者さんに頼られると思います。責任重大ですね!
でも夏井先生の所できちんと見学されてるので結果は自ずとついてくると思います!

今日のブログアクセス数はさらに凄いことになってるかもですね?(笑)

Re: これからも頑張って下さい!

岸和田のセイゲニスト さん

コメント頂き有難うございます。

運動して食欲が増すというのはあるかもしれませんね。
まあでも、それも含めていろいろ自己体験していこうと思っています。

夏井先生のサイトへは私からお願いして載せて頂きました。
治療法について院内に周知し、ある程度の事に対応可能な環境だと判断し公表に至った次第です。
どの程度の影響があるかは未知数ですが、少しでも救える患者さんに手を差し伸べていきたいと思います。

絶食後のジム

糖質食(現代の一般食)だった時代からジム通いを続けています。アスリートは糖質制限はいけません理論を一時的に信じていたために、日頃スーパー糖質制限生活をしていても、ジムの日は糖質を摂取するという生活を4年ほど続けていました。最近では、筋トレだろうがマラソンだろうが糖質なしで十分できるんだという情報が増えてきましたので、1年ほど前から運動前のエネルギー補給をやめました。つまり、朝食べずにジムへ行き通常の筋トレをするということを試しました。糖質なしのプロテインなりアミノ酸は補給して、ですけど。そうしたらですね、通常通りの負荷(私の場合は初級者ではありませんので片手ダンベル30kg超です)で問題なく筋トレできたのです。ケトン代謝のためかどうかはわかりませんが。ただ24時間断食後のジムは試したことがありません。どのような結果になるのか興味ありますので続報お待ちしております。

Re: 絶食後のジム

FS さん

 貴重な御経験を教えて頂き有難うございます。

 私も筋肉を鍛えるのには運動前に糖質の摂取が必要という理論は、大変怪しいと考えております。
 そうした疑問を解決すべく、今後自分の体験から実証していければと思っております。

 引き続きいろいろ実験していこうと思います。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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