サイアミディン

病気という名の色眼鏡で見ない

糖尿病であろうとなかろうと糖質制限をすべきだという考えを書きましたが、

この事は病気という枠組みの中で私達が無意識に偏った見方をしているかもしれないという事実に気づかせてくれます。

時々同じ糖質制限実践者の中でも、「私は糖尿病だから生きるために糖質制限をしなければいけないのであって、ダイエット目的で軽く考える人とは訳が違う」という考え方の人と出会うことがありますが、

私はそんなに気負う必要はないのではないかと思います。

なぜならば、糖質を摂取すればデメリットを受け、糖質を制限すればメリットを得るという意味では、基本的には皆共通しているからです。

血糖値というものさしがあるからその糖質の害が見えやすいだけであって、糖尿病ではない人も糖質摂取の害は見えないだけでしっかりと受けてしまっていると思います。

むしろ糖質の害が見えやすいという事をメリットに思うことすらできると思います。

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こどもの糖質制限に関する現場報告

専門家に任せるという行為は、楽ですがリスクをはらむ行為です。

医療に関してはその傾向が特に顕著です。なぜなら任せる中身が他ならぬ自分の健康であるからです。

自分以上に自分の身体を理解できる立場にいる人間はいません。だから私はどれだけ医学知識の豊富な医師が診ようとも、

3分や5分、せいぜい10分の診察でその人の健康の全てを理解するなど到底できないということ、

そして医師に頼るのではなく、医師を利用して自分主導で健康管理していく事がこれからの医療には大切だと主張してきました。

要するに大事な事は専門的な知識よりも、事実をありのままに観察することです。これには時間と常識にとらわれない心が必要です。

この考えをこどもの健康に応用すればどうすればよいでしょうか。

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賢者は歴史に学ぶ

病に対する本質的アプローチを意識していたナイチンゲールと同様に、

もう一人そのようなアプローチを実践していた人物がいました。西式健康法の創始者、西勝造先生です。



原本・西式健康読本 (健康双書ワイド版―食と健康の古典) 単行本 – 2003/10
西 勝造 (著), 西 大助 早乙女 勝元


西先生は医師ではありませんが、自身の病の経験から様々な健康法の実践を経て独自の健康法を確立された方です。

その理念は断食で有名な甲田光雄先生へと受け継がれていますが、この西式健康法の考え方がよく病の本質を捉えていると私は思うのです。

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天才と病人は紙一重

最近、ものすごく興味深い本を読みました。



天才の病態生理―片頭痛・てんかん・天才 単行本 – 2008/12
古川哲雄 (著)


著者の古川先生は神経内科の大御所の先生ですが、

この本の文章はとにかく凄くて、並みの神経内科医ではとても書くことができません。

というのも自論を展開するための根拠論文が膨大かつ1800年代~2000年代まで幅広く引用され文章が書かれているのです。

その文献にたどり着き解読するだけでも大変な努力を必要とすると思いますが、それらをすべてまとめて一冊の本に仕上げる作業には想像を絶するものがあると思います。

そんな古川先生がこの本の中で主張しているのは「天才と片頭痛・てんかんの間には脳の異常興奮という共通病態がある」という事です。

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難病を克服するメンタリティ

手術、抗がん剤、放射線といった3大がん治療に対し疑問を感じている私は、

3大治療以外でがんを治そうとする「代替医療」に強い関心を寄せています。

先日、がんサバイバーの寺山心一翁(てらやま しんいちろう)さんの御講演を聞く機会がありました。



寺山さんは1984年に右腎臓がんが発覚し、右肺などに転移しているいわゆる末期がんの状態にあったそうですが、

そこからそれまでの生き方や考え方を大きく変えて、がんを自然治癒に導いたという体験を持っておられる方です。

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宗教家の長寿の秘訣

先日、鎌倉時代の前半に浄土真宗を開いた親鸞の言葉をその弟子がまとめた「歎異抄」という書物を取り上げ、

親鸞が仏教界において「常識を疑う事の重要性」を説き、パラダイムシフトを起こした先駆者であり、90歳という長命の人生を生きていたという史実を紹介しました。

鎌倉時代の平均寿命としては人骨などからの推定値で24歳とされているようですが、当時は乳幼児死亡率も高かった事が予想されますので、

たいていの人が24歳前後で亡くなったという意味ではないとは思いますが、それを差し引いて考えても90歳というのは当時にしては相当長生きです。

しかもこの時代の主食はやっぱり穀物であったでしょうし、近代医学もまだ存在していない状況でした。

一体親鸞が長生きできたコツは何だったのであろうか、と考えていたこのタイミングでどんぴしゃりの本と出合いました。


なぜ宗教家は日本でいちばん長寿なのか 単行本 – 2016/4/27
島田 裕巳 (著)


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苦難を乗り越えるために

当ブログでは「自分で考える力」に重きを置いています。

先日は科学、哲学、宗教は「人間とは何か」について考える共通点がありながら、

それぞれにスタンスの違いがあり、永遠に考え続けるという哲学のスタンスに私は強い共感を覚えるという内容を記事にしました。

また糖質制限はなぜ効くのかという理屈を論理的に説明できるので科学的です。

科学というツールは揺さぶられようのない厳然たる事実として存在するので、何かを考えていく時に非常に役に立ちますし、他者へ説明する時の説得力もあります。

一方で事実はどうであれ、信じる所から出発する宗教に関しては「自分で考える」という視点と逆行している感じがするので、

3つのアプローチ法の中でも最も消極的なイメージを持っていました。

しかし、先日とある宗教書の存在を知ってから宗教に対する私の捉え方が変わりつつあります。

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科学が世界のすべてだとおごり高ぶることなかれ

私は糖質制限の他に、漢方にも興味を持ち勉強している医師です。

1976年に漢方薬は医療保険の中で大幅に使用できるようになりました。

それから40年、現在漢方薬は医療の中に浸透し、様々な場面で漢方薬が処方されるようになりました。

しかしもともと漢方薬は、東洋医学独特の理論体系、すなわち徹底的な経験主義の中で生み出された薬です。

西洋医学的には説明がつきませんが、例えば「肋骨の下の所を触ると硬さや圧痛を認める胸脇苦満(きょうきょうくまん)という所見がある時には、柴胡(さいこ)という生薬の入った漢方薬を使うとよい」など、使用に際しての東洋医学的なルールがあります。

けれども多くの医師はそういった東洋医学的ルールを用いる事なく漢方薬を用いています。

その大きな理由の一つに、「医学部教育の中で漢方の使い方について学ぶ時間はほとんどない」という事があります。

しかも、そのルールが理論的に説明がつかないと来れば、漢方薬自体にうさんくささを感じて勉強自体をしようとしない医師が多いのもある意味仕方のない事かもしれません。

しかしながら、漢方薬はうまく使えば西洋医学では如何ともし難い状況を打破する可能性を秘めており、実際に漢方の名医はそうした治療経験を多数持っています。

それでも「そんなのはたまたまだ」とか、「どうせプラセボ効果だろう」など漢方を軽視する人には、これから紹介する漢方医の先生の事を是非一度知ってもらいたいです。

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私は哲学者でありたい

医師にとって最も重要な資質の一つは「謙虚さ」だと私は考えています。

謙虚でなければ自分の過ちに気づかず横柄な態度になりかねませんし、謙虚であれば医師としても、ひいては人間としても常に成長し続ける事ができるからです。

ある程度経験を積んだ医師にもなれば、自分のやり方というものが確立して、

他者から指導や影響を受ける機会もなくなり、自らその方法を更新しようとする事もなくなるものですが、

例えば私が尊敬しているとある漢方医の先生は熟練の経験を持っているにも関わらず、

若手の医師から謙虚に学ぼうという姿勢を持ち続けていたりします。なかなか誰もができる事ではないと思います。

西洋医学が台頭し、しきりにエビデンスが叫ばれる医療界となった現代において、

科学が人体のほとんどを解明したように振舞われる風潮があると思いますが、決してそうではありません。

人体という小宇宙(ミクロコスモス)に対して、いかに謙虚な姿勢で向き合えるかという事は非常に大事な事だと思うわけです。

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わかる人には伝わるメッセージ

小保方晴子さんが書かれた「あの日」を読みました。



私はかねてから一連のSTAP騒動に対しては極めて不自然なものを感じておりました。

世紀の大発見を発表した小保方さんを送り出した理化学研究所が、

本来彼女を守るべき立場にありながら、あれよあれよという間に手のひらを返したように逆に彼女を追いこんでいく様子、

加熱するマスコミ報道、それにより扇動される世論、

そして導き出された「STAP細胞はなかった。ES細胞の混入であった」という結論、

ES細胞という基本的な内容のものを、図表の不備やコピー&ペーストがあったとはいえ、あの名門雑誌Natureが気付かずにアクセプトしたとでもいうのか、

すべてが私にとって違和感の塊でした。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

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