サイアミディン

美術のストレスマネジメントとしての可能性

足立美術館訪問を通じて美術の奥深さに興味を持ちつつあります。

横山大観は生涯を通じて、富士山を描くことに主眼を置いてきた画家でもありました。

「富士を描くことは富士にうつる自分の心を描くことだ」という言葉を残した大観、

絵を描くことを通じて自分の心と向き合う事に通じるような気がするのです。

というのも、足立美術館には横山大観以外にも興味深い作品を描く画家がたくさんいました。

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ストレスを抱えて断食してはいけない

今日は断食でうまくいく場合とそうでない場合との違いについて考えてみます。

以前私が断食道場に参加した際に、指導者の方から注意事項として低血糖についての話がありました。

断食中に気分不良や冷や汗、吐き気が出たら低血糖の症状の可能性があるので、

そうした事を感じる場合は特製の生姜湯を飲み、よくならなければ相談するように、とのことでした。

断食中に低血糖症状がでるのは身体の代謝システムを糖代謝からケトン代謝へと急激に切り替える事によって、

ケトン代謝のいきなりの利用に身体が適応できない時に起こる現象と私は考えています。

だから高糖質食からいきなり断食に持っていくのは、ある意味最もやってはいけない行為だと思います。

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あえて基本を外す工夫

基本を理解した上で、あえて基本を外すと新たな視界が開けてくるという事があります。

「にんげんだもの」の詩で有名な書家、相田みつを先生のスタンスはまさにそれでした。

相田先生は若い頃から書道のコンクールで優勝する程の腕前で、綺麗な字を書こうと思えばいくらでも書ける、書道家としての将来も約束されていたようなものでした。

それでも自分の伝えたいメッセージを、より自由な表現を求めて伝えようとするために、思考錯誤の末にあの味わい深い書体にたどり着いたということです。

医療の世界においても、標準治療からあえて外す必要があるという場面はあります。今の糖質制限がまさにそうです。

ただ単に標準から外せばいいというものではなく、標準と呼ばれるものがきちんと理解できた上で外すという事がとても大事なことになると私は思うのです。

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脳の検査希望がすでに脳の疾患予備軍

私は脳領域を専門とする神経内科医ですので、

日常業務の中で脳ドックを担当する機会があります。

だいたい40代〜60代くらいの年代の方が本人の希望か職場の勧めなどをきっかけに受けに来られます。

多くの場合、診察と頭部MRIの検査の結果説明を行うのがメインの業務ですが、

たいていは脳MRIには大きな異常は認められませんと説明する事がほとんどです。

しかし、実のところ「脳MRIに異常なし」=「脳疾患なし」ではないのです。

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真面目なだけでは長生きできない

最近ストレスマネジメントに注目し続けていますが、

長寿と性格との関連に関する次のような医療ニュースが目に入ってきました。

長寿研究 離婚で死亡リスク3倍、がん患者にはいい人多い
NEWS ポストセブン 1/9(月) 7:00配信


(以下、引用)

性格と長寿の相関関係をめぐっては、多くの研究成果が報告されている。

日本人の死因1位のがんについても、性格は無関係ではないとする研究が複数ある。

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マインドフルネスは脳の断食

現代社会は情報であふれかえっています。

インターネットに加えて、スマホの登場でネット情報へのアクセスはより身近なものになりました。

東京で電車に乗っている時などによく思いますが、ほとんどの乗客が乗っている間スマホをいじっていたりします。

スマホを見ているという事はそこに表示されている情報に対して何かしら頭を使っているという事になるわけですが、

この情報処理に頭を使っているという感覚は自覚しにくいのが難点です。そして情報処理に自分の頭が追いつけなくなった時、ストレスを受ける事になります。

現代人が知らず知らずのうちにストレスにさらされやすくなっている一つの要因であるように思います。

最近私はストレスマネジメントについて関心を寄せていますが、

情報過多となった現代社会においてその存在価値が再評価されてきているのが「瞑想」です。

そしてこの「瞑想」から宗教性を排除し、誰でもできる科学的なストレスマネジメント法として確立されたのが「マインドフルネス」というものです。

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ストレスを上手に受け流せる人達

私が糖質制限を中心とした食事療法と並んで健康を守る要と考える「ストレスマネジメント」、

「ストレスフルな要因や環境をどう捉え、どう解釈して、どう対処するかという心の在り方」の事を私はそう呼んでいます。

同じ状況でもストレスと感じるかどうかは自分次第という所があります。

例えばタレントの蛭子能収さんは、中学生時代に同級生の不良グループに「ジュース買って来い」などと命令されても「いじめられている」と思わずに、「自分のことを構ってくれている」と思ったのだそうです。

このストレスマネジメントがうまくできない人は、たとえどれだけ糖質制限をきっちり行っていたとしても症状が改善しないという事を私はこれまでの診療経験から強く感じています。

この事は逆に言えば、ストレスマネジメントが上手にできる人は多少糖質を摂っていても体調を上手にコントロールできるのではないかという考えにもつながります。

糖質制限を学び立ての頃は、私は血糖値の上昇は何が何でも避けるべき現象、くらいに思っていましたが、

今は血糖値の上昇を一概に悪いものと捉えず、そうした血糖値の上昇を伴って身体の中で起こる現象を自分の身体が活かせるかどうかが重要だと考えています。

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パーキンソン病はストレスマネジメント不足病

糖質制限で一筋縄にいかない病気の一つに「パーキンソン病」があります。

パーキンソン病の病態に主として関わるのはドーパミンで、ストレスや快感などにより神経が刺激され放出される神経伝達物質です。

真面目な人間がパーキンソン病になりやすいという事も言われていて、それはストレスを抱えやすいからではないかと考えられています。

一方でパーキンソン病の病態には酸化ストレスが関わっている事は証明されていますので、

食後高血糖、血糖値の乱高下を改善する事で確実に酸化ストレスを減らす事ができる糖質制限は理屈から考えてパーキンソン病に対してまず間違いなく良い影響をもたらすであろう事は容易に想像できます。

私はそういう考えの下にパーキンソン病患者さんに対しても普段から積極的に糖質制限を勧めています。

ところが経験上、パーキンソン病の患者さんは糖質制限のスタートラインにすら立てない事が圧倒的に多いのです。

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「教える」のではなく「考えてもらう」

ストレスマネジメントは大事だが伝えるのが難しい、という話をしましたが、

本来こうした事を専門的に扱うのが、精神科や心療内科といった領域であると思います。

実際、精神科や心療内科が扱う治療の中に「精神療法」と呼ばれる治療法があります。

「精神療法」というのは、医師や臨床心理士などのカウンセラーが、「言葉」を使って患者の心に直接働きかけ、患者の苦痛を取り除いていく治療法のことです。

精神科を標榜する医師が一定の基準以上の時間をかけて患者さんの話を聞いたり、何かしらの提案をしたりすれば、それは保険診療で「精神療法」と認められ診療報酬が発生します。

では精神科や心療内科で積極的に精神療法が行われているかと言えば、そういうわけではありません。

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ストレスマネジメントをどう伝えるか

私が糖質制限を始めてそろそろ5年の月日が流れようとしていますが、

この間に私は様々な患者さんに糖質制限指導を行い、臨床経験を積んできました。

その結果、糖質制限にはこれまでのどの治療より大きな臨床効果があり、しかも副作用と呼べるような事象が圧倒的に少ない事を実感してきました。

一方で、様々な慣習や文化、常識の壁が立ちはだかり、糖質制限を始めるスタート地点にすら立てない人達とも数多く出会ってきました。むしろそういう人の方が圧倒的多数でした。

そんな中、明らかに糖質制限を実践できているにも関わらず全く症状が良くならないという人にも少数ですが出会いました。

そういう方々に共通していると思うのは、「心の在り方に問題を抱えている」ということです。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院に勤務しています(下段にリンクあり)。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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