サイアミディン

やせ体質でも糖質制限に適応できる

当ブログでは昨今のLow T3症候群を絡めての糖質制限批判に対して、

やせ型体質の方は一般的にストレス耐性が低い人が多く、中には高糖質食から糖質制限食への急激な代謝変化に適応しにくい人も含まれるので、

糖質制限を契機に脱力などの症状を伴い、検査値でLow T3症候群を呈する状況はありうるという事を指摘し、

その一方でLow T3症候群自体はストレスや飢餓などを契機に、エネルギーがうまく利用できない状況を調整してエネルギーを利用しやすくするための適応反応であることを示してきました。

ただしそのストレスフルな状況が続いたら警告期(一時的消耗疲弊)→抵抗期(過剰適応)→疲憊期(消耗疲弊)の流れを通じて病状が悪化していく可能性があるので、

やせ型で脱力を伴うLow T3症候群を呈する人はストレスを感じ過ぎないよう一旦食事を糖質摂取に戻して、改めてペースを見直して糖質制限に取り組んでみられる方法をお勧めしています。

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量の問題と質の問題

Low T3症候群の原因が「摂取エネルギー不足」と語られるきらいがありますが、

それは厳密な意味で正しいと言えるのかという疑問について本日は取り上げたいと思います。

エネルギーと言えば、生化学を勉強している人であれば、ATP(アデノシン三リン酸)という物質を思い浮かべると思います。

ATPが分解されADP(アデノシン二リン酸)とP(リン)へと変わった際に生まれるエネルギーが様々な生命活動に利用され、

しかもそれはすぐになくなる物質なので溜めておく事ができず、生物の中ではATPの分解と合成が絶えず繰り返されているというのがエネルギーにまつわる共通認識ではないかと思います。

すなわち摂取エネルギー不足とは、細胞レベルで言えば「ATP不足」という事になりますが、

Low T3症候群を呈する時、必ずしもATPが足りていない状態となっているでしょうか?

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DOHaD仮説と変え難い体質

ここしばらくの記事での考察を積み重ねてきて、

ストレスが加わり続ける事によって起こる(1)警告期→(2)抵抗期→(3)疲憊期という一連の病的反応プロセスに対して、

肥満体質は見た目が悪い一方でストレスに対して抵抗しやすく、うまくマネジメントできないと過剰適応病態に発展しやすいということ、

やせ体質は見た目は良い一方でストレスに対して抵抗しにくく、うまくマネジメントできないと消耗疲弊病態に発展しやすいということ、


そのような構図がある事が私の頭の中で浮かび上がってきました。

一方でこの体質というものはなかなか変え難く、人生における運命共同体のようにも思える存在です。

糖質制限により比較的大きな代謝変化を身体にもたらしたはずの私でも、糖質制限による減量効果は一定効果に留まり依然として肥満体質のままです。

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やせ型の人はオーバーヒートしやすい

甲状腺機能の働きについて、医学生向け参考書の「STEP」で復習していると、

次のような記載があることに気付きました。



STEP内科〈3〉代謝・内分泌 (Step series) 単行本 – 2002/11
高橋 茂樹 (著),‎ 板垣 英二 (監修)

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多様となったストレスにどう立ち向かうか

以前、パーキンソン病はストレスマネジメント不足病だという私見を述べました。

この私見がもしも正しいとすれば、ストレスマネジメントが上手くできていればパーキンソン病にはならないという対偶は成立するのでしょうか?

一方で、「喫煙者にはパーキンソン病が少ない」という逆相関がある事もよく知られています。

これについても私は以前の記事で、喫煙できるほど酸化ストレス処理能の高い人間はパーキンソン病に関わる酸化ストレスをも処理してパーキンソン病にならなくて済むのではないかという見解を述べました。

さらにBOOCS理論を踏まえて考えると、喫煙を心の底から楽しんでいる人は、

たとえ喫煙自体が大きな酸化ストレス源であったとしても、快によって発動される自然治癒力(自己調整力)の方が上回り、

喫煙の悪影響を帳消しにすることができる可能性があるのかもしれません。

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ヒト本来の代謝システムとは

人体には糖質(グルコース)を主体としたエネルギー産生システムと、

脂質(ケトン体)を主体としたエネルギー産生システムの2種類があります。

一般的にやせ型体質の人は糖質優位の代謝に適応しており、

肥満型体質の人は脂質優位の代謝に適応しているという構図が成り立つのではないかと思います。

どちらのシステムを利用しても、その代謝にうまく適応できていれば、問題はないのかもしれません。

ただどちらが人類本来のシステムかと問われれば、脂質を中心としたシステムの方だと私は思います。

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縁(えん)の強弱

本屋で、偏ってもいいから自分の読みたい本を買うべし、という話をしました。

結局、選択肢は無限にあるように見えても、

その中で実際に選択できるのは縁のある本だけだという現実があります。

それは人との出会いにも通じるところがあるような気がしています。

恋人や結婚相手の候補となる人は、物理的にはそれこそ35憶人いる事になるのかもしれませんが、

実際には縁のある相手としか恋人になれないし、結婚もできないということです。

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相手に選んでもらうスタンス

小学生とかの時代にゲームをしている時に母親から、

「ゲームばっかりやってないで早く勉強しなさい!」

「うるさいな。今やろうと思ってたところなんだから!」


反抗期の年頃の子がいる家族でのあるある場面なのではないかと思います。

その「今やろうと思ってたところ」が本当であったかどうかはさておき、

やろうと思っていないタイミングで他者に何かを強制されることには苦痛を伴うと思います。

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気持ちよければいいというものでもない

快を追求するBOOCS法について紹介しましたが、

そもそも自分が心地よいと感じることって何だろうということについてまじまじと考えたことってなかったように思います。

食欲、性欲、睡眠欲の三大欲は誰にとっても共通する快感だろうということで、

結局、おいしいものを食べて、性的な欲求が満たせて、ゆっくり眠ることができれば皆健康だっていう単純な話になりそうなものですが、

それぞれの三大欲に対するその人の価値観によって、本当にドーパミンに赴かれるままの快感が本人の心地よさにつながるかどうかが変わってくるように私は思うのです。

例えば、自慰行為に関しては、私の場合は何とも言えない罪悪感を感じてしまいます。

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結婚は妥協できないグループ作り

適切なグループ探しにひとりの時間に内省することが大事という話をしましたが、

これは恋愛や結婚についても言えるような気がします。

男性は女性以上に相手の外見に心を魅了される傾向が強いと思います。

男性向けのアダルト動画市場が、女性向けのそれよりも圧倒的に発展していることがその傍証です。

それ故、見た目が良いのが一番で付き合ったり結婚を申し込んだりした男が、別れたり離婚したりする出来事が昨今稀でなく見られるようになってきたのには、

自分にとってどういう人が望ましいパートナーかということについてきちんと内省せずに結婚した人が多くなってきたということの現れなのかもしれません。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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