サイアミディン

内科医が糖質制限を推進しにくい理由

ある糖質制限仲間の方から面白い話を聞きました。

あくまでその方のネットワークで知りえた範囲内の話ですが、糖質制限推進派医師には外科系の医師が圧倒的に多く、内科系の医師は少ないのだそうです。

そう言われてみれば江部先生はまず内科医ですが、

私が比較的よく交流させて頂いている糖質制限推進派医師の方々を思い浮かべると、整形外科、形成外科、外科、産婦人科・・・確かにほとんどが外科系の医師です。

精神科で糖質制限を理解してくれている先生との交流もありますが、

そういう先生は漢方も使っておられたり、もともと柔軟な思考を持っておられる場合が多いです。

純粋に内科医で糖質制限を理解している医師というのは確かに少数派であるように思います。なぜなのでしょうか。

続きを読む»

歯の形は摂るべき栄養素を表さない

前回に引き続いて以下の本の内容を紹介します。

無敵の「1日1食」 疲れ知らずで頭が冴える! (SB新書) 新書 – 2016/6/7
三枝 成彰 (著)


著者の三枝さんが1日1食や断食の指導を受けた石原結實先生の本にも書かれているのですが、

人間の歯の形から類推すると人類の主たる栄養素は炭水化物であるとする仮説についての話です。

続きを読む»

本当に必要な物質なら自分で生み出せるはず

私が8日間絶食実験をした時のデータで、

3つほど他の検査項目から群を抜いて急上昇している物質がありました。

「ケトン体」「尿酸」「LDLコレステロール」です。

絶食というのは長く続けば生命の維持にとっては危機的な要素となりえます。

生命維持に必要な物質はできる限り節約して使い、あわよくば再利用できるシステムが働く事が合理的だと思います。

ところがこの3つに至っては絶食によって減るどころか、むしろ急上昇するという不可解な動向を示したのです。

これは一体どう解釈すればいいのでしょうか。

続きを読む»

ビタミンC合成を失ったその時、何が起こった

約6300万年前にヒトはビタミンCを合成する能力を失ったのか、

それとも必要なくなったからビタミンCを合成しなくなったのか


その疑問について考えるためには、約6300万年前に地球上で何が起こっていたのか、わかっている限りの情報を集める事が必要と考えていますが、

なんとすでにそれについて検討している本を偶然にも見つけてしまいました。

このタイミングでこの本と出会うという事に何か不思議な運命のようなものを感じてしまう自分がいます。




なぜニワトリは毎日卵を産むのか 鳥と人間のうんちく文化学 (〈私の大学〉テキスト版) 単行本 – 2015/12/11
森誠 (著)

続きを読む»

構造に注目して考える

寒くなって参りました。寒いとどうしても暖房器具を使いたくなりますが、

ふと思いました。暖房器具がない時代の人類はこの苦境をどう乗り切っていたのでしょうか。

もっと言えば人類は衣服や毛皮を着脱する事で環境温調節ができますが、そういった事もできない野生動物にとっては環境温は死活問題に思えます。

それでは暖房器具を使えない動物が皆絶滅していたかといえば、そういうわけではありません。無事現代まで命は紡がれてきています。

という事は暖房器具がなくとも、生命を維持する何らかの代償機構が働いていたと考えるのが妥当だと思います。

人類の生活は技術の革新によりどんどん便利になり、生活は快適になってきていると私達は思いこんでいると思いますが、

楽を覚えれば覚えるほど、そういった代償機構を用いる機会を失い、ある意味私達の身体は退化していっているのではないかとも思うのです。

続きを読む»

鼻うがいは自然か不自然か

私が糖質制限を開始して今日で5年となりました。

毎年この節目の日には私自身のはじめて物語を書き記そうと決めています。

今回は私の糖質制限仲間から教えてもらったBスポット療法について語ってみようと思います。

正確には「セルフBスポット療法」とも言える「鼻うがい」についての話です。

実は以前漢方の勉強会に参加した時に、書籍販売コーナーで次のような本と出会いました。



鼻うがい健康法 花粉症対策の決め手 単行本(ソフトカバー) – 2001
伊藤 嘉紀 (著)


続きを読む»

激しい運動が空腹を呼ぶメカニズム

間食というものは現代医療の中ではとかく悪いものと捉えられがちです。

しかしそもそも間食というものができた歴史を踏まえますと、これは必要に迫られてできあがった食文化であったと考える事ができます。

というのも、ネットでのフリー百科事典、Wikipediaには間食について次のように書かれています

(以下、引用)

歴史的には、かつて朝夕2度の食事であった時代には、

夜間労働や激しい労働を行う者が、昼や深夜に必要に応じて摂った3食目の食事のことを「間食」と称していた。

平安時代の『延喜式』にも、間食に関する規定が設けられている。

1日3度の食事が通常となった江戸時代以後も農村部では激しい労働に耐えるために、間食を摂ることがあった

(引用、ここまで)

続きを読む»

良い情報の裏も捉える

漢方をがんの治療に用いるという発想があります。

多くの場合は抗がん剤の副作用を緩和したり、抗がん剤によって奪われた体力を復調したりという西洋医学ベースの治療の補助的な役割に留まります。

ところが稀にいる凄腕の漢方医の先生は、漢方の起源である中国医学の知識をも用いて末期がんを完全寛解に持っていく症例を発表されています。

糖質制限、ケトン食の観点がなくてもそこまでの事ができるというのが凄いですね。

先日がんの治療困難例を漢方で十数例治したという発表をされる先生の話を聞きましたが、

それだけ聞けば、西洋医学ベースのいわゆる三大治療を行うよりも漢方を勉強した方がよほど良いという話になるのですが、

ここで私はその先生へ「その著効した症例は全患者の中のどのくらいの割合なのか」という質問をしました。

続きを読む»

成り立ちを考える必要性

人間の身体には自律神経というものが備わっています。

自律神経にはアクセルに例えられる交感神経と、ブレーキに例えられる副交感神経とがあります。

この二つの神経がバランスを取ることで人間は恒常性を維持しているというのですが、

取り立てて何事もなく生きているだけで、両者の働き方は一日の中で大きく変動します。

簡単に言えば、日中活動している時は交感神経優位、夜間休息している時は副交感神経優位になります。

こうした二つの神経のリズムはどのようにして生み出されたのでしょうか。

続きを読む»

糖質摂取への過剰適応と敗北

肥満や糖尿病があるとがんのリスクという観察事実があります。

一方で糖尿病があるとアルツハイマー型認知症をはじめとする認知症のリスクが増加するという観察事実もあります。

糖尿病はがんと認知症の共通リスクであり、その事だけを考えると糖尿病が進行するとがんも認知症も両方のリスクが上がりそうに思えます。

ところが、がんとアルツハイマー型認知症は逆相関の関係にあるという疫学研究報告があるのです。

要するに「がんになった人はアルツハイマー型認知症になりにくい」「アルツハイマー型認知症の人はがんになりにくい」ということです。

Driver JA, et al. Inverse association between cancer and Alzheimer's disease: results from the Framingham Heart Study. BMJ. 2012 Mar 12;344:e1442. doi: 10.1136/bmj.e1442.

一番有名なのは、このBMJの論文ですが、同様の研究報告は他にも相次いでいます。あるいはがんとパーキンソン病にも同様の関係がある事も言われています。

総じて「がんのなりやすさと神経変性疾患のなりやすさは逆相関している」と一般化できそうですが、糖尿尿が共通するリスクなのにも関わらずどうしてこういう事が起こるのでしょうか。

本日はその理由について自分なりに考えてみたいと思います。

続きを読む»

プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
漢方好きの神経内科医です。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの訪問者数
FC2アフィリエイト
メールフォーム
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR