サイアミディン

生化学も解釈次第で理論が変わる

以前からある意味で非常に興味をそそられていた本があります。

それは、崎谷博征(さきたに ひろゆき)先生が書かれた「糖尿病は"砂糖"で治す!」という本です。



糖尿病は砂糖で治す! (健康常識パラダイムシフトシリーズ3) 新書 – 2017/9/21
﨑谷博征 (著)


崎谷先生の肩書は総合医とか、脳神経外科専門医とか、ロイヤルホリスティックカウンセリング院長とか、いろいろありますが、

パレオダイエット(paleolithic diet:「旧石器時代の食事」の意)と呼ばれる農耕・牧畜が開始される前の時代をモチーフにした食事療法を推奨されている先生です。

具体的には魚介類、鳥類、小動物、昆虫、卵、野菜、キノコなどの菌類、根菜、ナッツ類を中心に食べ、

自然界から容易に入手できなかった穀物、豆類、乳製品、芋類、食塩、砂糖、加工油は原則避けるという食事療法になります。

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やせ体質人の75gブドウ糖負荷試験

久しぶりに人体実験シリーズを部分的に再開します。

今回は以前私が行った75gブドウ糖負荷試験をやせ体質の方で追試した結果を紹介します。

協力してくれたのは、以前もササミ負荷試験の追試でも協力してくれたやせ体質の私の友人です。

私は肥満体質なので比較できるので大変有用なデータが得られるので大変有難いと思います。

やせ体質の人への普通のブドウ糖負荷試験の結果なら然るべき所に行けばたくさんあるのでしょうけれど、

6時間まで長めに観察した試験、またインスリンだけではなくグルカゴンも観察したブドウ糖負荷試験結果はなかなかないのではないかと思います。

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歪んだ解釈による誤った結論

2018年4月5日付週刊新潮の糖質制限批判記事のラストを飾るのは、

前々回に引き続き、書籍『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)の著者、愛し野内科クリニックの岡本卓先生です。

今回の批判記事内容は、実は上記著書の中にも同様のことが書かれているのですが、

「低血糖ががんを発生させる、だから糖質制限はがんになる」という内容の糖質制限批判です。

しかし岡本先生の根本的な誤解は糖質制限が低血糖を起こすと思っていることです。外部から糖が入らない時間は糖新生モードへ代謝が切り替わるので低血糖にはなりません。

そうではなくて、いわゆる血糖値が安定している状態のことを糖質摂取状態に比した「低血糖」状態だと捉えて主張を展開しているのだとしても大きな誤解をされています。

それは岡本先生が提示されている論文を実際に読めばわかると思います。

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真のエビデンスはデータではなく患者の改善

4月5日付週刊新潮の糖質制限批判記事の検証終了まであと一息です。

次に取り上げるのは、数ある糖質制限批判の中で私は最も悪名高いと私が考える能登論文に関しての記事です。

なぜ悪名高いと思うかと言いますと、科学的にアンフェア極まりないやり方で糖質制限を批判しているからです。

どういう点でアンフェアかと言いますと、長期安全性のエビデンスはまだ出ていないはずの糖質制限食について、

統計学的な処理を駆使してあたかも糖質制限は危険だと結論づけられたかのような情報を世の中に発表しているからです。

その点に関しては江部先生も詳しく解説されていますが、筆頭著者の能登洋先生自身も補足説明のように「まだ確たる結論を出すことはできない」と述べている程信頼性不透明な論文なのに、

実際には、今回の週刊新潮の記事のように、この論文が糖質制限批判に度々利用されているような状況です。

まさに情報が一人歩きして、何も知らない人や何も考えない人はその情報の流れに容易に飲み込まれてしまっていると思います。

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特殊集団で全てを語るのは無理がある

週刊新潮の糖質制限批判記事に登場した人物の中に、

以前当ブログでも取り上げた書籍『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)の著者、愛し野内科クリニックの岡本卓先生もおられました。

批判記事の中で取り上げられていたのは、2017年に医学名門雑誌のLancetに掲載された南アメリカ大陸のボリビアという国に所属する、チメイン族というアマゾン奥地に住む部族の論文についての話です。

Kaplan H, et al. Coronary atherosclerosis in indigenous South American Tsimane: a cross-sectional cohort study. Lancet. 2017 Apr 29;389(10080):1730-1739. doi: 10.1016/S0140-6736(17)30752-3. Epub 2017 Mar 17.

実は、私は知りませんでしたが、このチメイン族、世界で最も健康な心臓を持つ部族として知られており、

その秘密を探るべく、アメリカの研究者達が度々訪れて研究対象とされているようなのです。

Lancetの論文によれば、そのチメイン族の食生活は炭水化物72%、脂質14%、蛋白質14%という割合となっています。

だから糖質制限は心臓によくないとするのが岡本先生の主張です。

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検証しようとする努力が感じられない

2018年4月5日付の週刊新潮の糖質制限批判記事の検証に戻ります。

そうこうしている間に4月12日付の週刊新潮でも糖質制限批判記事の続編が掲載されたので内容を確認しました。

4月12日の批判内容はよりひどい感じでしたので、良識ある人が読めばきっとその妥当性は私が検証するまでもなくわかるだろうと思います。

その辺りもいずれ時間があれば触れようと思いますが、引き続きマイペースで順番に気になる所を検証し続けていきたいと思います。

今回取り上げるのは、糖質制限ダイエットの指導で動脈硬化が悪化し、脳梗塞を発症したと主張する、

真島消化器クリニックの真島康雄先生です。

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共感が笑いを生み出す

先日糖質制限講演会の講師をして一つ思ったのは、

講演で笑いを取るというのはとても大事だけど、とても難しいということです。

私は大きな講演会での初講師ということもあって、緊張で笑いを取る余裕が全くありませんでした。

対して第二部の江部先生の講演では、ところどころに笑いが生まれ、終始なごやかなムードで講演が繰り広げられました。

次回以降は単に自分の想いを伝えるというだけでなく、聞いてくれる人に心地よく聞いてもらえるよう工夫しようと考えた次第です。

そんな中、先日当直をしている時にたまたま見ていたNHK Eテレの番組で「芸人先生」というのがありました。

お笑い芸人の方がビジネスマンに対してお笑いの技術を応用してビジネスに役立つコツを講義するという内容の番組です。

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本質を忘れないで

ブログ読者のだいきちさん、ねけさんから、

異なる二つの記事に対してそれぞれコメントを頂きました。お二人とも有難うございます。

それらのコメントが偶然なのか必然なのか、一つの本質的なことを指摘している事にふと気付いたので、

本日はその私の気付きを記事にさせて頂こうと思います。

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人を輝かせる指導法

何気なくネットニュースを見ていたら、次の記事が私の目に止まりました。

ORICON NEWS 2018-04-04
“女子アナ育成請負人”としてのタモリ、愛され女子アナを育てる「頑張らない」働き方とは?


タモリさんと言えばお笑い界の大御所、ビッグ3の中でひと際落ち着きを払った存在で、

それでいて安定した笑いを取ることができる技術を持っていて、幅広い世代に支持されているタレントさんではないかと思います。

当ブログでも、「友達はいらない」という名言や、食べることには体力を必要だという点に注目する価値観などタモリさんの言動について以前から興味を持って取り上げてまいりました。

本日紹介するこの記事からもタモリさんの凄さを知ることができます。

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2018年4月8日日本糖質制限医療推進協会鹿児島講演会の御報告

去る2018年4月8日(日)に日本糖質制限医療推進協会主催の講演会が開催されました。

江部先生が鹿児島に来られる貴重な機会という事で、様々な方々に告知を御協力頂いたおかげで総勢89名とたくさんの方に集まって頂くことができました。

私が第一部の講師として、江部先生が第二部の講師としてそれぞれ糖質制限に関する講演を行い、

最後に質疑応答の時間が30分程度設けられるという構成で執り行われました。

私にとっては大きな講演会の講師としてデビュー戦で大変緊張いたしましたが、

緊張しながらも、精一杯自分の糖質制限に対する思いをお伝えすることができたのではないかと思っています。

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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。

南鹿児島さくら病院では職員を随時募集中です。
詳しくはホームページhttp://www.nissyoukai.or.jp/
を御覧になって下さい。
見学申し込みもお気軽にどうぞ。

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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