たがしゅうブログ

糖質制限推進派の神経内科医が日常感じた出来事を書き連ねていきます.

患者の希望に答えられない医療

SNSを見ていると、次のようなブログ記事の情報が目に入ってきました。

「外科医の視点」
医者と患者はなぜ分かり合えないのか?4つの原因を分析
2018/08/18


書かれたのは外科医の山本健人先生で、執筆業務も盛んになさっている方のようです。

医者と患者が分かり合えない理由として以下の4つが考えられるという主張が展開されています。
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[ 2019/01/08 00:00 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(3)

間違った科学的思考に注意

科学が私達にもたらした恩恵には大きなものがありますが、

使い方を間違えると大きなしっぺ返しを食らうという事は認識しておくべきではないかと私は思っています。

特に医学・医療の世界での「科学」という言葉の使われ方は大きく間違っていることが多いので注意すべきです。

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本を書かれた、

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授の津川友介氏が次のような記事を書かれています。

新常識!やせるには「カロリーの質」が大切だ
科学的根拠のある「ダイエット食」とは
津川 友介 : カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授
[ 2018/08/23 00:00 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(11)

現代医療はすでに破綻している

某医科大学での入試の際に女性の受験生への一律減点操作が行われていたというニュースが話題になりました。

これに対する否定的な見解が大勢を占める中で、現場の医師から「必要悪だ」と擁護する意見も耳にしました。

聞けば、一般的に運動能力が男性より低い女性医師は、救急当直などで24時間以上勤務が常態となる過重労働に耐えられなかったり、

あるいは出産・育児の関係で仕事に穴を開けざるを得ない状況があり、男性医師と女性医師は実質的に同等ではないと。

もしも女性医師が多くなれば現場は回らなくなり、さりとて正直に女性合格者は3割に絞ると公表すれば医学部を目指す女性が大幅に減ってしまう。

だからこうした合格者数の男女比操作は秘密裏に暗黙の了解で行われるべきで現場の労働環境を守るためにも追及すべきではないというご意見です。

私はこの意見は何重にも間違っている意見だと思います。
[ 2018/08/16 00:00 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(5)

エビデンスに縛られる医師の行動

前回はPPIという胃酸分泌抑制薬を長期内服することでの問題点について紹介しました。

この問題について自覚的な医師は私の感覚では1割にも満たない印象です。

多くの医師にとってPPIは降圧剤やスタチンなどと同様に、患者の求めに応じて出す薬のひとつだという認識に過ぎないのではないかと思います。

だから「医師に任せていれば安心だ」と、自分の頭で考えることを怠っている患者さんは、

これら西洋薬長期内服による悪影響をもれなく受け続けることになってしまうわけなので、

くれぐれも患者の立場の皆様には自分の病気については主体的に考えてもらいたいわけですが、

実はPPIに関しては、ほとんどの医師を断薬に踏み切れなくするもう一つの大きな要因があります。
[ 2018/08/07 00:00 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(0)

歪んだ解釈による誤った結論

2018年4月5日付週刊新潮の糖質制限批判記事のラストを飾るのは、

前々回に引き続き、書籍『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)の著者、愛し野内科クリニックの岡本卓先生です。

今回の批判記事内容は、実は上記著書の中にも同様のことが書かれているのですが、

「低血糖ががんを発生させる、だから糖質制限はがんになる」という内容の糖質制限批判です。

しかし岡本先生の根本的な誤解は糖質制限が低血糖を起こすと思っていることです。外部から糖が入らない時間は糖新生モードへ代謝が切り替わるので低血糖にはなりません。

そうではなくて、いわゆる血糖値が安定している状態のことを糖質摂取状態に比した「低血糖」状態だと捉えて主張を展開しているのだとしても大きな誤解をされています。

それは岡本先生が提示されている論文を実際に読めばわかると思います。
[ 2018/04/16 00:00 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(2)
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
ツイッター:https://mobile.twitter.com/tagashuu600

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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