お勉強

        

タンパク質の節約作用を勘違いしない

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2019/ 04/ 03
                 
糖質にはタンパク質の分解を防ぐエネルギーの節約作用がある。だから糖質制限をしていても筋肉を減らさないために少量の糖質摂取は必要だ」という意見があります。

これは生理学で学ぶ「エネルギーのタンパク質節約作用」と呼ばれる理論で、「食事にタンパク質以外のエネルギーが十分含まれていると,食事タンパク質が効率よく体に同化される」という考え方のことです。

この考え方を元に述べられた上述の意見なわけですが、元の理論にはタンパク質が分解されないために必要なエネルギー源は糖質でなければならないとは一言も書かれていません。

糖質ではなく脂質由来のエネルギー源であっても、エネルギーが確保されていればタンパク質の分解は起こらないのです。なぜならばエネルギーは足りているからです。
                         
                

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構造はなくとも機能はしている

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2019/ 03/ 29
                 
皆さんはグリンパティックシステムという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

おそらく「リンパ」という言葉なら聞いたことがあるでしょう。

「グリア細胞」という言葉も、もしかしたらどこかで聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。

「リンパ」とは、動脈と静脈の間に介在し、組織の末端で物質交換などの場となっている毛細血管がある場所で、血管の外に漏れた液体を回収して再び静脈に戻すための経路のことです。

そして「グリア細胞」とは、脳の神経系を構成する細胞の中で神経細胞以外の細胞群の総称です。「アストロサイト」「ミクログリア」「オリゴデンドロサイト」「上衣細胞」などの種類があります。

そして「グリンパティックシステム(glymphatic system)」とは「グリア細胞(glial cell)」と「リンパ系システム(lymphatic system)」を合わせて作られた造語で、

脳にもともと備わっている老廃物排泄機構として近年注目されている概念です。
                         
                

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ピルは閉経を早めるか否か

category - お勉強
2018/ 06/ 01
                 
5月28日の当ブログ記事「限りあるエストロゲンを大切に」の中で、

糖質の摂取量が多くなればなるほど早期閉経につながるという事を示唆する医療ニュースを紹介しました。

その記事の読者の皆様とのコメントのやりとりの中で、「ピルを飲んでいると早期閉経につながるのかどうか」という疑問が湧きました。

ピルについて確認をしておきますと、経口避妊薬の通称であり、何も断りがなければ通常「低用量ピル」の事を意味します。

ピルの成分はエストロゲン、プロゲステロンという、いわゆる女性ホルモンです。

女性ホルモンを外部から投与する事によって、女性ホルモンのバランスを崩し、人為的に月経を起こさせなくするのがピルの役割です。
                         
                

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生化学も解釈次第で理論が変わる

category - お勉強
2018/ 04/ 18
                 
以前からある意味で非常に興味をそそられていた本があります。

それは、崎谷博征(さきたに ひろゆき)先生が書かれた「糖尿病は"砂糖"で治す!」という本です。



糖尿病は砂糖で治す! (健康常識パラダイムシフトシリーズ3) 新書 – 2017/9/21
﨑谷博征 (著)


崎谷先生の肩書は総合医とか、脳神経外科専門医とか、ロイヤルホリスティックカウンセリング院長とか、いろいろありますが、

パレオダイエット(paleolithic diet:「旧石器時代の食事」の意)と呼ばれる農耕・牧畜が開始される前の時代をモチーフにした食事療法を推奨されている先生です。

具体的には魚介類、鳥類、小動物、昆虫、卵、野菜、キノコなどの菌類、根菜、ナッツ類を中心に食べ、

自然界から容易に入手できなかった穀物、豆類、乳製品、芋類、食塩、砂糖、加工油は原則避けるという食事療法になります。
                         
                

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ケトアシドーシスが起こる理由熟考

category - お勉強
2018/ 04/ 04
                 
昨日に引き続き、週刊新潮の糖質制限批判記事を検証していきたいと思います。

週刊新潮 2018年 4/5 号 [雑誌] 雑誌 – 2018/3/29

(以下、p128-129より引用)

糖質制限が痩身に繋がるメカニズムは、簡潔に言えば次の通りである。

糖質摂取をカットすると、脳は筋肉の活動を維持するため、体内でケトン体という代謝物が生成される。

ケトン体は脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が分解される形で生成されるため、体重減少に繋がるわけだ。

このメカニズムそのものに、老化が促進される要因があるのでは、と指摘するのは、愛知みずほ大学学長の佐藤祐造氏である。

ケトン体の量が多くなると血液が酸性に傾き、ひどくなると高ケトン血症になり、骨や筋肉など体全体の細胞を弱め、さびつかせることになります。

これが老化を引き起こす一因になっているのではないか、と考えます。高ケトン血症になると、最悪なくなってしまうこともあるのです。」

(引用、ここまで)


                         
                

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