たがしゅうブログ

糖質制限推進派の神経内科医が日常感じた出来事を書き連ねていきます.

ピルは閉経を早めるか否か

5月28日の当ブログ記事「限りあるエストロゲンを大切に」の中で、

糖質の摂取量が多くなればなるほど早期閉経につながるという事を示唆する医療ニュースを紹介しました。

その記事の読者の皆様とのコメントのやりとりの中で、「ピルを飲んでいると早期閉経につながるのかどうか」という疑問が湧きました。

ピルについて確認をしておきますと、経口避妊薬の通称であり、何も断りがなければ通常「低用量ピル」の事を意味します。

ピルの成分はエストロゲン、プロゲステロンという、いわゆる女性ホルモンです。

女性ホルモンを外部から投与する事によって、女性ホルモンのバランスを崩し、人為的に月経を起こさせなくするのがピルの役割です。
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[ 2018/06/01 00:00 ] お勉強 | TB(0) | CM(0)

生化学も解釈次第で理論が変わる

以前からある意味で非常に興味をそそられていた本があります。

それは、崎谷博征(さきたに ひろゆき)先生が書かれた「糖尿病は"砂糖"で治す!」という本です。



糖尿病は砂糖で治す! (健康常識パラダイムシフトシリーズ3) 新書 – 2017/9/21
﨑谷博征 (著)


崎谷先生の肩書は総合医とか、脳神経外科専門医とか、ロイヤルホリスティックカウンセリング院長とか、いろいろありますが、

パレオダイエット(paleolithic diet:「旧石器時代の食事」の意)と呼ばれる農耕・牧畜が開始される前の時代をモチーフにした食事療法を推奨されている先生です。

具体的には魚介類、鳥類、小動物、昆虫、卵、野菜、キノコなどの菌類、根菜、ナッツ類を中心に食べ、

自然界から容易に入手できなかった穀物、豆類、乳製品、芋類、食塩、砂糖、加工油は原則避けるという食事療法になります。
[ 2018/04/18 00:00 ] お勉強 | TB(0) | CM(12)

ケトアシドーシスが起こる理由熟考

昨日に引き続き、週刊新潮の糖質制限批判記事を検証していきたいと思います。

週刊新潮 2018年 4/5 号 [雑誌] 雑誌 – 2018/3/29

(以下、p128-129より引用)

糖質制限が痩身に繋がるメカニズムは、簡潔に言えば次の通りである。

糖質摂取をカットすると、脳は筋肉の活動を維持するため、体内でケトン体という代謝物が生成される。

ケトン体は脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が分解される形で生成されるため、体重減少に繋がるわけだ。

このメカニズムそのものに、老化が促進される要因があるのでは、と指摘するのは、愛知みずほ大学学長の佐藤祐造氏である。

ケトン体の量が多くなると血液が酸性に傾き、ひどくなると高ケトン血症になり、骨や筋肉など体全体の細胞を弱め、さびつかせることになります。

これが老化を引き起こす一因になっているのではないか、と考えます。高ケトン血症になると、最悪なくなってしまうこともあるのです。」

(引用、ここまで)


[ 2018/04/04 00:00 ] お勉強 | TB(0) | CM(4)

咳を抑えるため全身を意識する

私の知人から「長引く咳」への対処法について尋ねられたので、

本日はこれについての私の考え方について記事にしたいと思います。

咳とは、気道に入ってきた異物や気道にたまった痰を喀出するために必要な生体の防御反応です。

風邪などの感染症に罹患し、異物を気道から排出する需要が高まった時に出る咳は当然の成り行きであって、

こうした状況で辛いからと安易に咳を止めようとする行為は、むしろ身体の治癒反応を遅らせてしまうため好ましいことではありません。

ただし長引く咳の場合は事情が異なります。もはや排出すべき異物も痰もさほどないにも関わらず、

咳が依然として出続けている状況は、言わば咳反射の「過剰適応」状態であり、直ちに是正すべきと思います。
[ 2018/03/25 00:00 ] お勉強 | TB(0) | CM(2)

消化管と筋肉と肝臓との関係

ちょっと複雑な話が続いてしまいますが、

消化管→筋肉→肝臓

の流れを考えさせられるもう一つの例を紹介したいと思います。

肝臓が障害される一表現型として肝性脳症と呼ばれる病態があります。

肝臓の大きな役割の一つは「解毒」なのですが、この働きが不十分になる事によって毒素が身体の中を巡り、

興奮、抑うつ、昏睡などの精神神経症状をきたす病態のことを「肝性脳症」と言います。

実はこの肝性脳症の治療の一つとして挙げられているのが、筋肉を増強させる働きを持つとされるBCAAです。

なぜ肝臓の治療に筋肉の働きを高める物質が使われているのでしょうか。
[ 2018/03/22 00:00 ] お勉強 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
ツイッター:https://mobile.twitter.com/tagashuu600

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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