たがしゅうブログ

糖質制限推進派の神経内科医が日常感じた出来事を書き連ねていきます.

主体的医療の観点でみる認知症

本日は認知症という病気に対する私の捉え方についてまとめてみたいと思います。

アルツハイマー型とかレヴィ小体型とか様々な細かい分類はありますが、

外傷や脳梗塞でいきなり罹患する場合を除いて基本的に認知症の病態は「神経変性」と呼ばれる現象が基本です。

ある人では側頭葉や頭頂葉と呼ばれる脳領域を中心に。

またある人は脳幹や大脳辺縁系と呼ばれる脳領域を中心に神経変性が起こってくるという進行パターンの個人差はあれど、

とにかく認知症では「神経変性」という現象が起こってきているのです。
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[ 2019/01/22 00:00 ] 認知症 | TB(0) | CM(2)

良い情報を広めるための工夫

新しい職場環境に移り、糖質制限、湿潤療法を始め、

様々な院内勉強会を計画しており、その中で認知症コウノメソッドの事もスタッフへ伝える必要があると考え準備を進めています。

コウノメソッドを学ぶ媒体は創始者の河野和彦先生の御尽力により関連書籍は医療関係者向けから一般書まで多数ありますし、

ネット上でもかなりの情報を手に入れる事ができるため、情報量には事欠きません。

問題はコウノメソッドを初めて知る人にどのように伝えるかということです。

というのもコウノメソッドの中にはとても一言では言い表せない程、日常診療に役立つエッセンスがたくさん詰まっています。

すべてを伝えようと思えばどうしても時間を多くとることが必然となってきてしまいます。
[ 2017/05/01 00:00 ] 認知症 | TB(0) | CM(2)

地道に活動を続ける意義

認知症の早期発見、発症予防の重要性がさかんに言われています。

とある町の調査では、認知症の予備軍と言われる「軽度認知障害」を早い段階で拾いあげるべく、

通常の健康診断のように、「もの忘れ健診」なる試みが行われています。

健診ではそれなりにたくさんの人が集まって来るのですが、

最終的に集まるのは対象者全体の5割程度であったりするのだそうです。

しかも集まって来るのはもともと健康に関心があり問題のない人が多かったりします。

ところが、本当に健診を受けないといけない人は、健診に来ていない人の中に多いというジレンマがあるのです。
[ 2014/11/26 00:01 ] 認知症 | TB(0) | CM(8)

性ホルモンと認知症予防

皆さんも御存知のように,一般に女性は男性より長生きです.

一方で高齢化に伴い認知症の数が増え続けています.

認知症の中で最も多いと言われるアルツハイマー型認知症も,

男性よりも女性で多いという事が数々の疫学的研究でわかっています.

その理由を普通に考えれば,「女性の方が長生きなんだから,当然認知症にもなりやすいのではないか」と思われるかもしれません.

しかし,ある研究では年齢の影響を調整しても,女性の方がアルツハイマー型認知症が多いという事が示されています(Andersen K, et al. Gender differences in the incidence of AD and vascular dementia: The EURODEM Studies. EURODEM Incidence Reserch Group. Neurology 1999; 53: 1992-7.).

どうしてせっかく長生きな女性の方でアルツハイマー病のリスクが余計に増えるのでしょうか.
[ 2014/09/11 00:01 ] 認知症 | TB(0) | CM(2)

「触れる」ことの重要性

コウノメソッドの実際を見るための,

名古屋フォレストクリニック見学でもう一つ感じた事がありました.

それは河野先生が患者さんによく「触れている」という事です.

例えばコウノメソッドでの処方で症状が改善した患者さんに対して,

「よかったね~」と言いながら背中をさすってあげたりとか,

帰り際に握手を求めたりするような動作です.

何気ないこの「触れる」という動作,認知症医療の世界では最近非常に注目されてきています.
[ 2014/08/17 09:12 ] 認知症 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
ツイッター:https://mobile.twitter.com/tagashuu600

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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