2013年11月

        

食べられないのに食べさせる

category - 素朴な疑問
2013/ 11/ 30
                 
「ごはんが食べられなくなった時点で天命」という考え方があります。

食べられなくなる原因は様々ですが、がんや認知症、神経変性疾患など、慢性疾患の場合は症状が進行してくるといずれそういう時期がきます。

ただ我々がよく遭遇する「脳梗塞」に関して言えば、ある時突然ごはんが食べられなくなるという瞬間が訪れるのです。重症脳梗塞の場合、顔やのどを含む半身の麻痺が突然起こり、その瞬間から寝たきりになってしまいます。

そして脳梗塞でのどの筋肉の働きが障害された状態になると、無理にごはんを食べようとすると食べたものが気管に入って窒息や誤嚥などのトラブルを起こします。

すると脳梗塞そのもので命は奪われないけれど,その後ごはんを食べることができないという状態が起こりうるのです。

こうした状態に対して我々が選べる治療の選択肢としてまず「胃ろう」というものがあります。
            
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肩こりって何だ

category - 漢方のこと
2013/ 11/ 29
                 
今日のテーマは肩こりです。

肩こりってあいまいな症状ですよね。

以下の本を参考に、肩こりについて医学的に少しまとめてみたいと思います。



まず肩こりで悩む国民は多く、2007年(平成19年)国民生活基礎調査における有訴者率で肩こりは女性の第1位、男性の第2位にランクインされているそうです。

しかし肩こりは自覚症状であるために、その定義については明確ではありません。

日本整形外科学会および日本肩関節学会の役員を対象にしたアンケート調査では、肩こりの定義について

『頚より肩甲部にかけての筋緊張感(こり感)、重圧感、および鈍痛などの総称』

が最も多くの賛同を得ています。

ではその肩こりは一体どういう原因で起こるのでしょうか。
            
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苦い経験

category - モイストケア
2013/ 11/ 28
                 
医師3年目、町の小さな病院で後期研修医として内科を中心に診療に携わっていた頃の話です。

その時私は当時の院長のご理解の下、褥創のラップ療法湿潤療法を実践することを許されていました。

その時に出会った一人の患者さんの事が私は今でも忘れられません。

70代の男性でした。頑固な方で糖尿病を持っており長年その病院で療養されているような方でした。

ある時、内側の踵(内果)に傷を作られてそれがなかなか治らないということで湿潤療法で治療してみようということにしました。

穴あきポリエチレン袋と紙オムツを組み合わせた創部を湿潤環境に保ち、なおかつ滲出液(傷から出てくるいわゆる「ジクジクした液体」)も適度に吸収できる自作の被覆剤を患部に当て、それを毎日交換するというようなことをひたすら続けていました。

湿潤療法に切り替えたことで傷の痛みはかなり軽減しました。しかし待てど暮らせど傷がなかなか閉じてきません。

そんな状況が続いていたある日、その患者さんにこう言われました。
            
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絶食療法への興味

category - ふと思った事
2013/ 11/ 27
                 
糖質は必須栄養素ではないので.

いくら減らしすぎても減らしすぎることはないと考えています.

日本糖尿病学会は「極端な糖質制限は現時点では勧められない」と言いますが,

糖質だけに関して言えば,ゼロに限りなく近づけても,自分でブドウ糖を作り出せるシステム(糖新生)がきちんと働いている以上は,理論的には全く問題ありません.

その糖質の摂取量を本当にゼロにしてしまう「絶食療法」という治療法があります.

糖質制限推進派の私にとっては,本当の意味での極端な糖質制限はこの「絶食療法」です.

絶食療法は「断食」という言葉でも知られ,宗教的なイメージを持たれる方も多いですが,

糖質制限の理論を勉強すると,この絶食療法が科学的にみて非常に興味深い治療だということがわかってきます.

            
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真面目な人間の弱点と強み

category - 自分のこと
2013/ 11/ 26
                 
私は幼い頃から真面目だけが取り柄ののような人間でした.

いわゆる優等生タイプで,勉強はそれなりに頑張って,学校の先生の言うことをきちんと守ろうとする,非行に走ることなんて決してないし,友達にちょっとしたいたずらをすることでさえ気が引けるタイプです.

そうやって生きる事で大人達からほめられることは自分にとって喜びでしたし,人は皆そうすべきだと思っていました.

しかし,成長していけばいくほど,そうした真面目さに足元をすくわれることが多くなることを知っていくことになります.

大学生になってから特にそうでしたが,真面目な自分は社交性に乏しいという事に気が付くことになります.

振り返れば特に同級生とあまり関わることもなく,私は面白みのない人間として大学生活を過ごしたように思います.

また恋愛に対しても奥手でした.恋愛に興味はあるものの,どうしても不純なイメージがつきまとって若い頃からなかなか行動に移せませんでした.もちろんそれは自分の外見の悪さのせいもあるのですが.

「真面目」と言えば聞こえはいいですが,その実は思い切ったことができない「意気地なし」であったかもしれません.

そんな自分が糖質制限という革新的な治療法に積極的に手を出しています.
            
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