たがしゅうブログ

糖質制限推進派の神経内科医が日常感じた出来事を書き連ねていきます.

スタチンで横紋筋融解症が起こる理由

引き続きスタチンについて考えます

スタチンの副作用として有名なものに「横紋筋融解症」というものがあります.

これは通常,外傷や脱水,薬剤などの何らかの要因によって,

筋肉の中の横紋筋細胞が融解し,細胞内の成分が血中に流出するという病気で,

症状としては筋肉痛が出る事が一般的ですが,

ひどい場合は血液へ漏れた成分が多すぎて腎血流を悪くしてしまい,

乏尿、浮腫、呼吸困難、高K血症、アシドーシスなどの危機的な状況になる事があります.

この「横紋筋融解症」,なぜスタチンによって起こるのかというメカニズムについて,

はっきりした事はまだわかっていません.

今日はこの事について考えてみたいと思います.
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[ 2014/06/30 00:01 ] 素朴な疑問 | TB(0) | CM(1)

スタチンが糖尿病リスクを高める理由

コレステロールを下げる薬として,

最も世の中に普及している薬として「スタチン」と呼ばれる薬があります.

実は世界で最も売れている薬がこの「スタチン」であり,多くの人がこの薬を飲んでいることでしょう.

近頃,このスタチンが糖尿病のリスクを上げるという研究結果が,有名医学雑誌に続々と発表されてきています.

『高用量スタチンは中等量スタチンに比べて糖尿病発症リスクを増大。』
Preiss D, et al. Risk of incident diabetes with intensive-dose compared with moderate-dose statin therapy: a meta-analysis. JAMA. 2011; 305: 2556-64.


『高強度スタチンは糖尿病リスク上昇に関連』
Dormuth CR, et al. Higher potency statins and the risk of new diabetes: multicentre, observational study of administrative databases. BMJ. 2014 May 29;348:g3244. doi: 10.1136/bmj.g3244.


しかしながら,その理由については,私が調べる限りでは,あまり言及されていません.

そこで,今回は「なぜスタチンが糖尿病リスクを高めるか」について

自分で考えてみることにしました.
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[ 2014/06/29 00:01 ] 糖尿病 | TB(0) | CM(2)

世にも恐ろしい「曲解」

昨日に引き続き、以下の書籍への反論を続けます。

世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」
(講談社+α新書 134-7B) [新書]
幕内 秀夫


『過去の糖質制限ダイエットは一過性のブームで終わっており、しかも提唱者の死因とダイエットとの因果関係が否定できない』

という主張の根拠として、

著者は「世にも美しいダイエット」の事を紹介しています。



それではまずは、どのような事が書かれているのか、見てみましょう。
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[ 2014/06/28 00:01 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(16)

憶測を論拠にしてはいけない

以前の記事に引き続き、

今回も以下の書籍の記載についての反論を書きます。

世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」
(講談社+α新書 134-7B) [新書]
幕内 秀夫


今回取り上げるこの本での著者の主張は、

『過去の糖質制限ダイエットは一過性のブームで終わっており、しかも提唱者の死因とダイエットとの因果関係が否定できない』

というものです。

具体的には、「アトキンス・ダイエット」と「世にも美しいダイエット」の例が取り上げられています。

どういう事が書かれているか、まずは「アトキンス・ダイエット」に関する文章の方から見ていきましょう。
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[ 2014/06/27 00:01 ] よくないと思うこと | TB(0) | CM(4)

やせ体質の人の断食の意義

ゆりママ さんより以下の御質問を頂きました.

『私の場合は少し食べる量を減らすとすぐやつれてしまいます。

今も糖質制限しながら体重を、増やすことを意識しているのでなかなか量を減らせません。

しかし先生のおっしゃるように、食べることはリスクも伴うと思うので、少食で体重や健康が維持できたら理想です。

少食は、痩せている人や体重を増やしたい人には向かないのでしょうか? 』


この質問に対する私の考えは、実体験を伴わないのであくまで仮説になりますが、

食べていてもやせてしまうという人は、

消化吸収をつかさどる消化管の機能に何らかの故障があるようなものではないかと思っています。

その故障の正体が何であるかはわかりません.

しかし,故障が何であれ,人間の身体にはそれを自ら治そうとするシステムがいろいろと備わっていると思います。
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プロフィール

たがしゅう

Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
漢方好きの神経内科医です。
南鹿児島さくら病院にいます。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
ツイッター:https://mobile.twitter.com/tagashuu600

※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。

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