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グループのあるべき姿とは

category - 素朴な疑問
2019/ 01/ 28
                 
医療情報は囲い込まない」という私のスタンスにいて書きましたが、

その意味で私が好ましくないと感じるのは、いわゆる学会という存在です。

学会とは、会員が支払う年会費や学術総会などの企画への参加費などにより運営されている団体ですが、

ここで得られる情報も、基本的に会員に限定されている情報なので、「オンラインサロン」と同様に、「価値ある情報の囲い込み」の構造があります。

特に医学系の学会で情報の囲い込みは本当によろしくありません。誤解を恐れずに言えば、本当に患者を助ける気があるのか、とさえ思ってしまいます。

しかし一方で一人ではできないことも集団になればできる、ということもあると思いますし、お金がなければ集団としての活動も事実上困難です。

はたして集団として活動する場合、そのスタンスはいかにあるべきなのでしょうか。
            

きっとそこには「非営利組織が健全な経営を行うためにはいかにあるべきか」というテーマが隠れているように思えます。


またFacebookは私も利用しているSNSですが、

これを利用する中で時々見かける絶対的カリスマを頂点に据えたグループ構造も私は好ましくないと考えています。

なぜならばグループ構造をとることで、グループ内でカリスマの見解にそぐわない意見が生まれたとしても、

その意見はカリスマ及びグループの主たる構成員から批判され、封殺されやすくなって議論の風通しが悪くなってしまうからです。

これは某プロスポーツを扱う協会やアマチュア団体に関しても同じことが当てはまるように思えます。

ただこれを持ってFacebookそのものがよくないものだとみなすのは早計で、

Facebookのシステムのおかげで確かに恩恵を受けている側面もあるように思います。

Facebookは基本的に実名登録を基本としていますので、

顔見知りの人達が集まりグループを形成するということが行いやすいです。

そうすると、仲良しメンバーが集まってフラットな情報交換を行う場合にはこれほど便利なツールはないということになります。


そう考えると問題の本質が見えてくるように思います。

グループを作るのが問題なのではなく、グループでお金を稼ぐということが問題なのではなく、

情報の独占などによる非対称性が明らかになってきたり、グループの目的が理念の達成ではなくお金の獲得ということに変化した場合に、

そのグループの内部構造に歪みを生じてくる、ということなのかもしれません。

だとすればグループを健全に運営するための秘訣は、

公平性と公開性を大事にしつつ、共通の理念についてフリーに話し合える環境をいかに維持できるかということにかかっているのかもしれません。

残る問題はお金とどう付き合うべきなのか、ですが、

これに関しては残念ながらまだ私の中で明確な回答を得ることができておりません。

引き続き、グループのあるべき姿について思考を深めていきたいと思います。


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

精神科の学会
 精神科関係の学会では、すべて撮影が禁止されています。精神病患者の情報が外部に出るのを防ぐためで、「情報の囲い込み」があるからこそ、症例の発表が可能になります

 医学の情報に著作権はなくても、守秘義務はあります
Re: 精神科の学会
中嶋一雄 先生

 コメント頂き有難うございます。

> 「情報の囲い込み」があるからこそ、症例の発表が可能になります
>  医学の情報に著作権はなくても、守秘義務はあります


 御指摘により情報には2種類あると気が付かされます。
 一つはシェアされるべき公的情報、もう一つはシェアされるべきではない私的情報です。
 例えば私はシェアの精神を持ちますが、私のプライベートな情報までをブログでシェアするつもりはありません。 

 「医学の情報に著作権はない」は公的情報に、「守秘義務」は私的情報において適用される話と思います。
 学会で症例発表する時点で個人が特定されないよう年齢を「~代」で表現したり、動画にモザイクをかけたり、個人情報は厳重に管理されているのが前提であるわけですので、
 症例発表での情報は私的情報の公的情報化がなされているものと考えられます。

 公的情報化された情報であれば、例えばその症例から何か得られた教訓があるのであれば、私はやはり情報を囲い込むべきではないと考えます。
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Re: No title
美糸 さん

 コメント頂き有難うございます。
 非公開コメントですが、メールアドレスの記載がございませんので、こちらで返答させて頂きます。

 2014年11月20日(木)の本ブログ記事
 「コメント投稿時の注意点」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-487.html
 も御参照下さい。

 クローズドなグループを作ること自体が悪いわけではないと思います。
 しかし記事中でも書きましたように、グループの内部構造に歪みを生じることが問題なのであって、そこには秩序を保つための何らかの適切なルールが存在すべきだと考えています。
 その中で、公平性と公開性については私の中で結論づいていますが、お金とどう向き合うべきかということについては未解決問題です。

 2016年8月27日(土)の本ブログ記事
 「公平性と公開性」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-719.html
 も御参照下さい。

 ですので御指摘の会にに関しても、その秩序を保つルールが守られていれば問題はないのであろうと思います。
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Re: No title
美糸 さん

 個人名が書かれていることに配慮して非公開コメントにすること自体はよいのですが、
 返信用のメールアドレスが書かれておりませんと、私からの返信は公開コメントになってしまいます。
 差し障りのないコメント返しでよろしければ、この場で記載しますが、
 もし詳細返信を望まれるようでしたら、返信用のメールアドレスの御記載をお願い致します。

 なお私のブログ記事に関して、私の知らない所で批判するというのは個人の自由です。
 ただ批判する人間は批判されると思います。私がそれらのことで意に介することはありません。
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